ソーシャルサービス
コミュニティ施設(TSUMIKI COFFEE)の運営
TSUMIKI COFFEEのあり方
コミュニティ・商店街の活性化における、大きなファクターとして子育て・まちづくりカフェ「TSUMIKI COFFEE」を運営しています。
様々な背景を持つ人達が自由に集まれる街中の「交流施設」として-。
そして、地域資源を活用し商店街だけでなく地域経済を活性化させる「新しい拠点」として-。
「TSUMIKI COFFEE」は、サービスの提供だけでなく、地域との繋がり強化を目的に、遊休施設を活用して展開する「都市再生のツール」でもあります。
サービス理念
「地域」と「子ども」を見守り、そして、
支援する場所であり続けたいと考えています。
人・店・商店街をつなげて、
「地域」という一体感を生み出す情報交流拠点へ。
大阪市大正区「三泉商店街」は、1911(明治44)年、魚介・青物専門の問屋市場として設立された「三泉共同市場」を前身とし、100年以上続く、市内でも有数の歴史を持つ商店街です。
三軒家西地区と泉尾地区にまたがる、約340mのアーケード-。
そんな、古き良き面影を多く残した商店街の一角に、“子育て・まちづくりカフェTSUMIKI COFFEE”は、2015年12月にオープンしました。
その名前は、小さな意味でのコミュニティに、外から 沢山の人がやってくる、それに誘われるように、中の人たちも集まってくる…そんな「ホテルのロビー」をイメージし、情報や人や物が交流する場所と言う意味から名付けています。
「カフェ」をコンセプトにしながら、子どもからお年寄りまで 誰もが自由に出入りできる「無料休憩施設」です。飲食物の持ち込みもOK。つまりは、商店街で購入したケーキなどの商品を持ち込んで、過ごす事も可能です。
それだけではありません。
商店街にある和菓子「第六堂」さん、ケーキ屋「ツルヤ」さんで、商品を買うと、ドリンク類が100円引きになる、「大六堂セット」・「ツルヤセット」サービスを提供。
お店を飛び越えて繋がる画期的な “セット商品” です。
このサービスでは、ロビーとしては仕入れのロスがありません。そして、ケーキを提供するお店にしても、イートインスペースの役割を果たす事になり、双方にとってメリットがある取り組みです。
そして 利益は勿論の事、同時に、商店街の活性化という観点からも大きな意味を持ちます。
「ロビーで聞いてケーキを買いに来ました!」と、小さな子どもが商店街で買い物をする。「あそこ持って行ったら、ドリンク安なるよ」と、常連のお年寄りがロビーに立ち寄るようになる。
単純に新しいお店を一店舗 生み出す事よりも、それをきっかけとして、どういう風に他のお店と繋がっていくかが、活性化の大きな課題です。
このセット商品を通じて、TSUMIKI COFFEEだけだった「点」が、他のお店の「点」と繋がり、「線」となり、それが商店街という「面」へと広がっていく…それが、「地域」という一体感を生み出すのです。
臨床心理士が子ども達を注意深く見守ることで、
家族全体への支援にも繋がっています。
そして、ロビーを拠点としたもう1つの取組みが「宿題カフェ」です。
臨床心理士の資格を持つスタッフが、子供の宿題を見てくれる日を設けています。家庭教師とは違い料金は無料。それどころか、頑張って宿題を終わらせた子どもにはキッズドリンクのサービスがついてきます。
「ここ、教えて~!」「ぼく、もう終わった!早いでしょ!?」と、子ども達の元気な声がロビーに響き、その楽しい雰囲気は 商店街にも届いています。
今では、地域の子ども達にすっかりと定着し、平日は常に10人前後の子どもが「宿題をしに」、ロビーを訪れるようになりました。
親御さんの立場とすると…
ロビーで宿題をします。
仕事が終わった親御さんが迎えに来ます。
家に帰ると、子どもの宿題がすでに終わっている!
これは共働きの家庭にとってはとても助かる事です。仕事が終わった疲れた体で、子どもの尻を叩いて宿題をさせるのは堪えます…。
子どもの宿題が終わっているという事で、余裕が出来る。ゆっくりご飯が食べられる、学校の様子を聞く事ができる、一緒にお風呂に入って 一緒に寝る事が出来る。
学習支援だけでなく、「子育ての負担軽減」という観点から、それが家族全体へのサポートに繋がっています。
実は、この家族への支援というのが、宿題カフェ・ロビーが持つ大きな使命なのです。
トイボックスにとって、課題を抱えている家族に どうすればアプローチできるのか? 向こうから来てもらえる場合は向き合う事が出来るとして、来てもらえない場合に、どうアプローチすればいいのか…それが大きな課題でした。
カフェでの交流を通じて、親御さんとのコミュニケーションや、家庭の様子を垣間見ることが出来ます。
そして もしも、子どもの中に虐待のような兆候や、発達障害の可能性がある子どもがいた場合に、早期に発見することにも繋がります。そのために、宿題を教えるスタッフは臨床心理士の資格を持つ人間が、子ども達の様子を注意深く見守りながら、触れ合うようにしています。
「施設」や「相談所」などというハードルが高い場所を設けることなく、カフェでジュース飲んで宿題も見てもらえる♪
ロビーは、そんな気楽さから、今まで接点が無かった家庭にアプローチでき、1人でも多くの家族と子どもを救えるような場所をも目指しています。
子どもの見守りは、家庭だけが負担を負うべきではなく、
「家庭と地域、両方で見るべき」だと考えています。
そして、箕面市での取組み「b&g」と同様に…
「子どもは家庭で見るのか?地域で見るのか?」答えは、「家庭と地域、両方で見るべき」だと考えています。
家庭だけが負担を負うべきではなく、地域の中でのサードプレイスが増えて行かないといけません。
ロビーは 商店街の活性化という観点から、生まれた施設ですが、他の取組みと形こそ違えど、
同じように「地域」と「子ども」を見守り、そして、支援する場所であり続けたいと考えています。
と、堅苦しい話を抜きにして、子ども達の笑顔、元気な声が商店街にこだまするのは、
それだけで 大きく地域の雰囲気を変えるパワーを秘めています。
「こんにちは!」と、ロビーに、毎日 多くの子どもがやってくる。
自転車が10台以上 ぎゅうぎゅう詰めで並んでいる。
「ごちそうさま!また明日ね!」と笑顔で帰って行く。
そういう「姿」を実例として見せて行かないと、何も変わりません。
「なんだか 最近、子どもの姿を よく見るようになったわね~」。
その一言が、商店街を、地域を変えていく 大きな一歩だと感じています。
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